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運用型海外生命保険は株式投資に勝る?

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NYにいた時に友人の紹介で生命保険に加入しました。日本ではここ最近マネーリタリシーの高い人たちが必要以上の保険は無駄、保険は保険、投資は投資と割り切るべきだと発信されていますが、海外の生命保険について詳しく評価されていない印象があるので、株式投資と比較してみました。

海外終身保険3つのメリット

1.運用利回り:一般の国内保険に比べてかなり高い

2.保険料:保険料の2倍から10倍以上の死亡保障が可能(年齢による)

3.相続対策:名義変更により妻子に相続できる

といくつかのサイトでは紹介されていますが、実際のところはどうなのか検証したいと思います。

加入例 

自分と嫁が加入している保険会社から昨年生まれた娘用のシミュレーションがあるのでそれを参考に使います。0歳児の健康状態が条件としてはベスト。これ以上の条件はたぶんないと思います。ちなみに加入条件はアメリカ国内にて契約することらしいです。

0歳女性 年間保険5,233USD (15年払い)

死亡保険額 800,000USD (この額は勝手に保険会社が見積に使ったものです)

 

積み上げ方だと、固定の年間保険料を固定期間払い、毎年配当金が死亡保険額を増やすことができ、またCashSurrenderValue(払戻金?)が資産として積みあがっていきます。このCashSurrenderValueは保証されている額面と統計的な予測数値でなっており。ここ数十年の平均利回りは6-7%のようです。このCashSurrenderValueは、自分で自分に利子8%ぐらいでローンすることも可能。また老後には自分用の年金として毎年払い戻しも可能になります。

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A:一年目の支払い5,233USDに対して、CashSurrenderValueが3,376USDなので、実質、1,857USDになります。

B:8年目の時点で、年間保険料よりその年のCashSurrenderValueが上回ります。(最低ラインの保証額の場合12年目に発生します)

C:15年目に保険料が支払い終了になりトータルで78,493USD支払ったこととなる。その時点ではCashSurrenderValueは83,128USD。保険額の800,000USDの他に使えるお金が83,128USDできたことになります。

D:60歳の時点で年金として生涯払い戻しを受ける場合年間37,370USD、65歳から引き出すと年間50,481USD, 81歳で142,249USDとなります。

 

また配当金による死亡保険額の増額により、もともと800,000USDだったものが10年目には849,085USD, 20年目には1,014,501USD、60年目には1,758,510USDとかなり増えています。

 

もし上と同じ保険額に30歳で加入しようとすると35年間(65歳になるまで)支払いするとしてトータルで5倍近くの保険料がかかります。時間と若さというのはこうも保険料に差が出てしまうものなのか痛感させられます。

 

比較:海外終身保険インデックス投資

 これを同じ額を15年間年利5%のインデックス株式投資した時と比較してみましょう。

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20年目:保険107,932USD, 株式157,342USD

60年目:保険733,333USD, 株式1,107,686USD

65年目:保険911,213USD, 株式1,413,719USD

80年目:保険1,743,036USD, 株式2,939,021USD

 

20年目にして49,410USD(現在の為替で約540万円の差), 60年目に374,343USD(4,100万円) , 65年目には502,506USD(5,500万円)、80年目にはなんと1,195,985USD (1.3億)の差になり、利回り5%のインデックス投資の方が資産価値がかなり大きく増加することがわかります。もちろん、15年で積み立てを終わらせず、継続して積み立てをすればかなり増加率があがることが想像できます。複利の効果ってすごいですね。

まとめ

今回は、投資効果がかなり大きいといわれる海外生命保険についての検証と積み立てインデックス投資との比較をしてみました。結果は、当たり前かもですが、積み立てインデックス投資のほうが格段に資産価値を増加させるのに効果的という結果でした。しかし、保険料の特性から若く健康な状態で加入しておくと、かなり保険料がお得(0歳児と30歳でトータルで4-5倍以上)ということも踏まえて、若いうちに子供の将来の家族のために生命保険加入しておくという考え方もひとつあるかと感じています。

子供が独立(大学入学もしくは卒業)までは親が積み立てをして、そのあとの運用は子供が自分で決めるということも考えています。生命保険は結局、本人が死んだ後の家族のサポートのためと考えると生命保険(家族のため)と資産作り(本人または家族のため)は別に考えるロジックもありでしょう。私達は、ひとまず保険料のメリットを活用するため、娘に最低限の生命保険は加入しておき、別途、娘用の口座にて積み立てインデックス投資をして学費や将来の資金ように貯蓄しようと考えています。人それぞれ考え方は異なるかもしれませんが、少しでも参考になればよかったです。